移転のお知らせ

このブログは2006年11月14日を持ちまして移転いたしました。
以降は下記URLにて更新を続けていきます。
記事はサーバー契約が続く限りは保存しておく予定ですが、
新規トラックバックやコメントは受け付けておりません。

移転先:http://urara.tank.jp/


カテゴリ内の記事一覧


TOP > レーベル別>その他レーベル作品
2006/11/12

シュミじゃないんだ

オンライン書店ビーケーワン:シュミじゃないんだシュミじゃないんだ


三浦 しをん著
新書館(2006.11)

ボーイズラブ漫画にまみれた日常…。この語りつくせぬ愛を見よ! 5年にわたる『小説ウィングス』連載に加筆修正して単行化。BL初心者には、ガイドブックとしてもオススメ。書き下ろしBL小説も収録。
(オンライン書店bk1内容説明より抜粋)

第1回からいきなり一部の乙女達には禁断の世界である「リバーシブル」を取り上げてしまうあたりが非常に素敵です。リバーシブル思考で常に肩身の狭い思いをしている身としては全力で褒め称えたい。よくやった!!!

毎回設定された“お題”に従って三浦さん個人がオススメのBL漫画を紹介しながら熱く語るという、とにかく色々な方向で熱いエッセイ集。展開されるBL論自体はちょっとBLに夢見すぎな感じも否めない上、夢見る腐女子がWebサイトで情熱の赴くままにやっちゃう自分設定語りっぽく感じなくも無いですが、最近の少女漫画の描写に対する考えなど、思わず頷いてしまう部分も多かったです。特に「私達がボーイズラブ作品にエロ以上に求めているのは“関係性”」というのは大きく同意。以前から密かに言いたかった事なので「よく言ってくれた!!!」と大絶賛。

また、三浦さんの“いつでもどこでもBL妄想突入OK”な思考行動は、同じ腐女子として「ああ、わかるわかるww」と苦笑しつつ笑わさせていただきました。

ボーイズラブに関する評論的な文章は完全に個人の好みが入ってくるので難しいと思う。特に偏見ですが腐女子の場合“自分の好きな傾向の作品以外は許せない、見たくも無い”という思考の人が基本的に多いから、小説ウィングスに掲載されたこの連載も非常に賛否両論ある連載であったのではないかと思うのですよ。三浦さんの嗜好、どうみてもメジャー嗜好じゃないしな。

これでもかっていうほど“同族”にきびしい腐女子界で、批判も賛否ももろともせずに自分の好きなことだけを書き綴ったというだけでも、手放しで評価したいです。自分がどちらかというと(オヤジ受)以外は三浦さんの嗜好がツボに入れたっていうのもあるとは思いますが。

いや、いいよね?ケナゲ攻×ツンデレ受。
「仮面ティーチャー」は近いうちに必ず捕獲してきます。

巻末にはご本人が書いた“BL小説”が掲載。
こんなところでもしっかりご自分のシュミである
「オヤジ受」を貫かれる三浦先生に敬礼。
しかし、ぶっちゃけ最中シーンはないけど以前読んだ“月魚”の方が
なんともいえないBL臭が漂っていた気がするのは気のせいか?

TOP > レーベル別>その他レーベル作品
2006/10/24

ギロチンマシン中村奈々子 義務教育編

オンライン書店ビーケーワン:ギロチンマシン中村奈々子 義務教育編ギロチンマシン中村奈々子 義務教育編


日日日著
徳間書店(2006.10)

1人の科学者によりロボットが自我を持ち、その所為で人間とロボットが戦争をしている世界。ロボット達のリーダー的存在<チェシャ・キャット>を暗殺する為に送り込まれた15歳の少年兵士であるところの「僕」だったが、乗ってきた飛行機が撃墜されてしまう。ロボット達が感情を持つ為に作られた学園に忍び込んだ「僕」は、両腕の代わりに奇怪な武器を取り付け最強の処刑人と呼ばれる少女・中村奈々子と出会うが…

世間を騒がす日日日ですが、イマイチ読んで見たいなあ…という作品がなくてなかったことにしてました。しかも刊行ペース速いし。というわけで初日日日に挑戦。

この本を手に取った最大の理由は「表紙に斗貴子さんがいる!」だったのですが、レビューを見たら予想以上にいろんな人が同じ事を考えていたようでほっとしました(笑)

表紙やあらすじを見た限りシリアスなバトルものなのかとおもったのですが、予想以上にラブコメ。しかもコメの部分に比重かかったラブコメ。事態に翻弄されまくりの主人公の一人称でストーリーが進行するのでどこかシリアスにかけ、テンション高いままあっというまにクライマックスまで読み進んでしまいました。そして前半のどこか緊張感に欠けるノリが偉くテンション高かったので、クライマックスのシリアス展開にグっとくるものがありました。特にラストの彼女が…ある程度先が読めてしまったとはいえ予想以上に残酷で、ほろりとさせられてしまいました。

冷酷な殺人マシンと思わせておいてその実は照れ屋で引っ込み思案な奈々子、口が悪くて悟り気味な幼女・赤ずきん、天真爛漫なロボット少女・千紗…などと、キャラクターが個性的で凄く良かったです。個人的には赤ずきんの外見に似合わずめちゃくちゃ漢らしいキャラクターに惚れました。幼女なのにまるで極道キャラのような…仁義とか根性とか正義とかって言葉がバッチリきそうなキャラです。

続編があるようなので、そちらも楽しみにしたいと思います。

TOP > レーベル別>その他レーベル作品
2006/10/02

陰月のヤジリ

オンライン書店ビーケーワン:陰月のヤジリ陰月のヤジリ


時海 結以著
ホビージャパン(2006.9)

冷害によって滅び、今はサノカタとユツキという2人の兄弟しかいない村に2人の人間が流れ着く。流れ着いた女の左手にはサノカタに刻まれているのと同じ模様の刺青が刻まれていた。
彼女−サナという少女は語り継がれた伝承の生贄として、サノカタに殺される運命を持っていたのだが…

ラノベでは珍しい「大河モノ」で、前半はかなり面白かっただけにラストの尻すぼみも甚だしい展開にガッカリしてしまいました。4人のそれぞれの思惑を持った行動や伝承に対する考え方のズレ、それぞれの立場故に譲れない立ち位置…などはかなり絶妙だと思うし、難しい立場に居て友達を作ることも出来なかったサナが良く言えば無邪気で子供らしい(まあ悪く言えば単純馬鹿なんだけど)なユツキに少しずつ惹かれていくところはまあ判らなくもないんだけど、その割には全体的に4人の行動に一貫性がないというか、何をしたいか判らないというか…。

一番判らなかったのはラストのサノカタの急な態度の変化とサナの兄タヒジに関する“事故”。いえ、あの、明らかにユツキの喋った状況と現実が食い違ってる気がするんですが、その辺スルーですか…?

一見ラストはハッピーエンドっぽく見えるのですが、上の疑問に対するフォローが何もないまま終了してしまったので激しく消化不良。ここまでくるとサノカタの態度の変化も全て馬鹿のフリしてユツキが全て仕組んだんじゃないのとか思えてしまい、素直に二人の前途を祝福できませんでした。しかもタヒジは“村の間違った伝承を伝えた”と本文内でしっかり言っているにもかかわらず、正しい伝承を知っているはずのサナは間違った部分をユツキから聞かされてもスルーですし…こんな状態で一見イイ感じで終了されても困ります。読者置いてきぼり?真実は全て作者の胸の中?

何はともあれ「本当の真相」が知りたい。何この読後感の悪さ。

TOP > レーベル別>その他レーベル作品
2006/09/27

グロリアスドーン 1 少女は黎明に唄う

オンライン書店ビーケーワン:グロリアスドーン 1グロリアスドーン 1


庄司 卓著
ホビージャパン(2006.9)

広大が目が醒ますと、隣りにギャルゲーの如く謎の美少女を抱きしめていた。ティセと名乗る彼女は行き倒れたところを母親に拾われてきたという。ところがちょっと不思議系でボンヤリした彼女の正体は「bioクラフト」と呼ばれ、ドリルと強大な力を持つ異星の知的生命体だったのだ。
広大は母親からティセの「bioパートナー」として契約をするよう迫られるが…
正直、庄司卓作品は「倒凶十将伝」で5年以上蛇の生殺しのような痛い目を見たので「どんなに面白そうでももう手を出さない!!」と密かに心に決めておりました。

それで、ラノベ界で一番挿絵買い率の高い四季童子さんが挿絵で来るとか
これなんの陰謀?

そういえば「倒凶〜」を買ったきっかけも挿絵画家買いだったような。

というわけで、「ヤマモトヨーコ」シリーズでおなじみの庄司さんの新作SFシリーズ。中学生時代ヤマモトヨーコ読者だったので、それを思い出しつつ楽しんでました。
何はともあれ天然で不思議系のティセが可愛い!幼馴染のツンデレヒロイン(?)の恵子ちゃんも可愛いので、個人的には最終的に広大はどちらとくっつくのか非常に楽しみです(笑)

色々とシリアスになりそうな設定や展開を満載にしつつ、序盤では学園ドタバタ系をしつつ最後にはちゃんと熱い宇宙バトルでキメてきます。シリアスな展開もさることながら、コメディタッチ名全編に散りばめられたパロディ要素に時々ニヤリ。古い作品だけでなく、最近の萌えもバッチリ掴んでいるらしい庄司先生、流石です。よもや1巻のクライマックスにあたる一番重要なシーンで伝説の「あててんのよ」が来るとは夢にも思いませんでした。

いや、作品に点数つけるとして「あててんのよ」だけに90点あげてもいい

しかしよくも悪くも「古き良き時代の富士見ファンタジア文庫」を思い出すのは何故。
特に関連性ないんだけどスレイヤーズとか、あかほりさとるとか、そのへん。
「倒凶〜」以来敬遠してたけど、改めて読むと面白いんですけどね、この人。
途中で読むのやめたヤマモトヨーコを改めて読み直したくなってきたなあ…。


ちょっと今後主要になるであろうキャラクターが一気に顔見せをしてくるのでキャラクターの立場関係がイマイチ掴みきれなかったりして混乱する所もありましたが(ティセ達+クイックストーンサイレントカレントだけ出して、あとは次巻以降に小出しでもよかったような…)次巻が非常に楽しみです!

TOP > レーベル別>その他レーベル作品
2006/09/07

月魚

オンライン書店ビーケーワン:月魚月魚


三浦 しをん著
角川書店(2001.5)

で結局、瀬名垣と真志喜はデキてるの?

というわけで、どこかのラノベ系ブログでこの記事とめぐり合い、とりあえず古本屋で購入してきました。
BL好きで一部有名(らしい)三浦しをんさんの小説。

古本屋を営む真志喜と古本の卸しをやっている瀬名垣の、二人の友情?物語で、古本に関する二人のこだわりや小さい頃に犯してしまった過去に対する清算など、普通に面白い内容となっています。特に後半の勝負のシーンでは、登場人物達の古本にかける情熱が伝わってきて、凄く良い。

ただ、真志喜が露骨に、腐女子が描くBL小説の受っぽいのが、どうにもこうにも気になります。
この露骨度は先月散々ツッコミを入れた「HYDRA」の比ではありません。艶やかとか嫣然ととか、明らかに男性には普通使わないであろう修飾語の目白押しで語られる真志喜たん。

さすがBL小説布教の第一人者、三浦先生…判っていらっしゃる。
男のツンデレは萌えますよね!!!(聞いてない)

実際男性の方がこの小説を読んでどう感じるのかは定かではありませんが(しかし「ちょwwこんな男現実にいないからww」みたいな感想になりそうな予感)、なんというか読んでいると同類のかほりがプンプンします。腐女子って隠しててもオーラでてるよねー、みたいな。

…とまあ腐女子視点から語らせていただきましたが内容は普通に面白いし、確かにこの微妙な関係は男女では表現できない関係だと思います。読んだこと無いけど、「マリア様が見てる」が百合小説ではないのと多分同じようなものかと。"本人達意外には妖しく見える、でもきわめて健全で親密な人間関係"とでも言うのでしょうか。まあぶっちゃけ後ろの短編は露骨にそっちのケがあるキャラクターが登場しますが!!

個人的にやおい一歩手前の男の友情小説は大好物なので美味しく戴かせていただきました。次は是非直木賞受賞作の方にチャレンジしてみたいと思います!




「昨夜はよくお休みになれました?部屋が寒かったかしらと気になってたんです」
「いえ、熱いぐらいでしたよ」

瀬名垣は湯気を顎に当てつつ、澄まして答えた。炬燵の中で、真志喜の強烈な蹴りがスネに入った。




(  д)       ゜゜

ヨ、ヨモヤヤハリ…

TOP > レーベル別>その他レーベル作品
2006/09/04

ヴァンパイヤー戦争1 吸血神ヴァーオゥの復活

オンライン書店ビーケーワン:ヴァンパイヤー戦争(ウォーズ) 1ヴァンパイヤー戦争(ウォーズ) 1

発売:2004.6
発行:講談社
笠井 潔〔著〕
posted with 簡単リンクくん at 2006. 9. 4
ぶっちゃけ表紙につられた。
TYPE-MOON信者ですいません、月姫厨ですいません。

というわけで、タイトルの通り現代に蘇ったヴァンパイヤーを巡り壮絶な闘いが繰り広げられる…という話。
セクシャル&バイオレンスでハードボイルドな小説です。
表紙がエロゲンガーだから…とつられて買うと痛い目を見るかと。
エロゲといってもTYPE-MOONだからある意味合ってる気がしないでもないけど。
基本的に小難しいし、確かにベッドシーンは多いですが萌えとかはありません。
むしろあるのはどちらかというと「燃え」かな。

女として主人公の手の早さにはあまり移入できませんが、
性交渉を持った女性を「戦友」と呼び、彼女達の無念を晴らすために命がけで行動する姿には一種の清々しさすら覚えました。

今まであまり読んだ事の無い方向性の小説でしたが、凄く面白かったです。
続編も少しずつ読んでいこうと思います。

TOP > レーベル別>その他レーベル作品
2006/08/17

メイド刑事2

オンライン書店ビーケーワン:メイド刑事(デカ) 2メイド刑事(デカ) 2

発売:2006.7
発行:ソフトバンククリエイティブ
早見 裕司著
posted with 簡単リンクくん at 2006. 8.17
「スケバン刑事+家政婦は見た+水戸黄門」な燃えるメイド小説第二段。
今回も非常に熱いです。
しかも最早ノリがレディース通り越して任侠っぽくなってきた気がします。
謎の流れメイドニキータさんとのコンビもまた良し!!

個人的には「葵、スターになる!セレブ夫婦の裏の顔」が好き。
葵&ニキータの任侠メイドコンビもさることながら、
詐欺に遭った映画スタッフ達の映画にかける情熱が熱いのです。
それまでの詐欺の手口にイライラさせられてただけに、
これぞホンモノのプロ!!って感じ。惚れる!!

ラストの同窓会の話はちょっと同級生がカンタンに寝返りすぎかなーと。
葵の本質が中学生時代から変わったというのも理由の一つだと思うのですが
あのお嬢様にはもう少しつっぱってほしかったところ。

カラー挿絵にもなってる炎の中から葵が出てくるところは痺れますね。
どうやって炎の中から出てきたのか気になって夜も眠れませんが。

理由じゃないんですって華麗にスルーしすぎだよ葵さん!!

今回で倒すべき巨悪も提示されて、ますます次巻が楽しみ。
あとご主人様が漫画研究会でスラダンって辺り思わずお茶噴いたw

TOP > レーベル別>その他レーベル作品
2006/08/16

メイド刑事

オンライン書店ビーケーワン:メイド刑事(デカ)メイド刑事(デカ)

発売:2006.4
発行:ソフトバンククリエイティブ
早見 裕司著
posted with 簡単リンクくん at 2006. 8.16
色々なところで言われてて今更同じこと言うのもなんだけど
スケバン刑事+家政婦は見た+水戸黄門」な
萌えにみせかけた燃え小説。
元レディース(というか元関東連合総長)の少女がメイドになって
自分を救ってくれた警察庁長官のご主人様の手助けをするために
潜入捜査を行う、という話。

水戸黄門や特撮アニメのノリな典型的燃え展開が最高。
勧善懲悪モノにストーリー展開なんて飾りです。
とりあえず燃えられればいいとおもいます!
むしろテンプレート化した燃えというかなんというか。
最後どうなるかわかってる水戸黄門を毎週ついち楽しみにしちゃうのと
同じようなもんでしょうか。キメ台詞とかあると更に良いです。
大きく見なすと「禁書目録」とかもこのタイプに入ると思う訳ですが。

国家公認の特殊メイドとか「メイドの一里塚」とか
全体的にツッコミ所満載ですがそれがまた良し。
レディースというか古き良きスケバンというかの、
ケジメとかそんな考えが全編通して主人公の思考の根底にあったりして
それがまた非常に清々しいです。

個人的には一番すきなのはIT企業のネットオークションの話。
「それで、もえってなんですか?

TOP > レーベル別>その他レーベル作品
2006/08/03

DEATH NOTEアナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件

オンライン書店ビーケーワン:DEATH NOTE ANOTHER NOTEDEATH NOTE ANOTHER NOTE

発売:2006.8
発行:集英社
大場 つぐみ原作 / 小畑 健原作 / 西尾 維新著

posted with 簡単リンクくん at 2006. 8. 3
凄く面白かった!!
…けど、なんか感想を書くとすぐにネタバレ領域になってしまいそうで、
感想書くのが難しい…。

メロの語りによって語られる、南空ナオミがLと共に解決した事件の話。
原作と全く違うメロの語り口が印象的です。原作のラストも踏まえて考えるとメロの粗雑な行動や喋り方ってわざと作られてたものなのかなー、と邪推してみたり。

そしてナオミかわいいよナオミ。ツンデレでドジっ子だなんてなんて事!!
しかし普通に「ツンデレ」とか「ドジっ子」なんて言葉が出てきてしまう辺り、
色々な方向で素敵過ぎる。

竜崎の奇想天外な行動に笑いつつ、「あ〜でも絶対こいつこんなキャラだよね」って思えちゃうところが凄い。映画版にしろ小説版にしろ、Lのイメージが全く崩れてない所に驚愕です。独特すぎてあの味をそのまま再現するのは難しいのではないかと心配していた部分なので、原作そのままのキャラクターを見るとホっとします。ラストの展開は、デスノートの原作を読み込んでいる人ほどどんでん返しに引っかかるんじゃないかなという感じで非常に良いです。

しかし、推理小説を読み慣れていない所為もありますが(元々何かを推理する能力が無いので、推理小説の類は苦手なジャンルなのです)ラストの謎解きが全くわからないまま終わってしまい、そこだけが消化不良かな、と感じました。ラストのトリックだけでいいから図解して欲しかった。とりあえず、「サムターン鍵」からしてまず脳内に全くイメージ出来ないんですよね…私には。
まあ別に密室トリックが理解できなくても話の大筋は理解できるのでいいんですが。

なんだかメロ的にはもう2話ほど語りたい事件があるっぽいので、是非そちらもノベライズして戴きたいです。なんだかんだいってもやはり面白かった!

TOP > レーベル別>その他レーベル作品
2006/05/19

少女には向かない職業

オンライン書店ビーケーワン:少女には向かない職業少女には向かない職業

発売:2005.9
発行:東京創元社
桜庭 一樹著
posted with 簡単リンクくん at 2006. 5.19
GYAOでドラマ版をネット配信するとのことで読んでみました。
その前からタイトルに惹かれるものはあったのですが〜…。

「中学二年生の一年間で、あたし、大西葵十三歳は、人をふたり殺した。
夏休みにひとり、それと、冬休みにもうひとり。
武器はひとつめのときは悪意で、もうひとつのときはバトルアックスだった。」


という印象的な文章で始まり、主人公こと大西葵がいかにして人を2人殺すに至ったかという顛末を描いています。ミステリー関係のレーベルから出てる割には特に謎解き要素はありませんが富士見ミステリーも似たような感じなのでそんなものなのかな、ミステリーレーベル。

きわめて普通の女の子がちょっと変わった女の子に出会い、変わっていくという過程は同氏の「推定少女」と似たようなイメージですが、「推定少女」よりも格段に救いがありません。また、全編通して描かれる各キャラクターの行動や心情が非常にリアルで、“殺人”という非日常を描いた小説でありながらそんな事件はどこにでも転がっていそうにも思えて別の意味でゾっとするものを感じます。特に女の子内の「グループ行動」の醜さって奴は色々な漫画でも取り上げられるネタではありますが人殺しのシーンよりもゾっとしました。

また「ド田舎」+「ゴスロリ少女」というのも情景を想像すると非常にミスマッチで異常性が引きたってて良いです。ただ最近都会っ子にはゴスロリ少女はちょっと珍しいくらいの存在程度でしかない気がするので田舎とセットでちゃんと想像しないと「なんでゴスロリ?」って感じになりそうな…私は↑の単語の組み合わせで真っ先に「下妻物語」を思い出してしまいました。

どこか稚拙な殺人計画といい、等身大の少女達のリアルな心が感じられて面白いと思います。オススメ!

TOP > レーベル別>その他レーベル作品
2006/03/27

倒凶十将伝 巻之拾参

オンライン書店ビーケーワン:倒凶十将伝 巻之13倒凶十将伝 巻之13

発売:2006.2
発行:朝日ソノラマ
庄司 卓著

posted with 簡単リンクくん at 2006. 7. 4
「ヤマモトヨーコ」などで有名な、そしてラノベ界ではあかほりさとると並ぶ未完作家として有名な庄司卓氏のシリーズ作品で

はじめての完結編、とか噂で聞いたんですがマジですか(間違ってたらすいません)

高校生時代から待ちに待ち続けて早10年近く〜…とか思ってたら意外にまだ7年しか経ってませんでした。まあそれにしても長かったですねー。正直もう完結しないだろうと思ってましたが(苦笑)
以前読んだのが既に3〜4年は明らかに前なので内容が半分くらい頭から抜けてました。しかし、それでもまだ半分くらい内容覚えていたのは本ばっかり読んでいた頃の「読み返し癖」のタマモノか。ツインシグナル小説版・MOTHER小説版の3桁読み返しを筆頭に当時ハマってた作品は全部2桁以上読み返してますよ。

他のレビューサイトさんで「完結したことこそ重要、内容は半ばどうでもいい」みたいな感想がありましたがホントそんなかんじ。一番いい所でずっと放置プレイを食らっていたので続編を諦めつつも数ヶ月に1度は「結局あれはどうなってしまったんだろう…」と続きを気にかけ続けたこの6年間。
これでもう「結局ここのは元にもどったんだろうか…」とか余計な心配しなくてすみます。本当にありがとう!!

完結巻までウン年かかった系の作品だと、もう私は「吸血鬼のおしごと」がトラウマ状態になっているのでラストの終わり方は色々ツッコミたい部分満載ですがおしごとほどひどくなかったからいいや…とか思ってしまいましたよ。(個人的には破軍と十斗の立ち位置は逆の方がしっくりくるかなーって思う。十斗はあんな結末になったら、待つだけじゃなくて自分から未来を良くしようって動くと思っていたので。でも妖魔がモリモリ現れまくってる状態じゃあ仕方なかったのか。)

クライマックスは次から次に現れる敵とか、十斗とここのの展開とかが怒涛の如く展開し、一気に全部読んでしまいました。やっぱり面白いよ…押しも押されぬ未完作家だけど面白いよorz

でもまあ、とりあえずここのたんが可愛かったので個人的にはオールOKです。吉良先輩と連儀がホモくさいなんて誰もおもってn(パァン)

とりあえず、あとはこの調子で「未完作家」の汚名を返上できるといいですね、とか余計なコメントを。ヤマモトヨーコの放置プレイぶりも有名だよねー。途中までしか読んでないけど…。

TOP > レーベル別>その他レーベル作品
2006/03/27

冲方式ストーリー創作塾

オンライン書店ビーケーワン:冲方式ストーリー創作塾冲方式ストーリー創作塾

発売:2005.6
発行:宝島社
冲方 丁著
posted with 簡単リンクくん at 2006. 8. 2
何故か沖方丁氏と乙一氏を勘違いしていた私ですこんばんは。
そしてもうほんとごめんなさい。
順番に書いていくといつまでもここが更新できなさそうなので
感想覚えてる奴から書くことにしました(笑)

小説の書き方系は大塚英志の本を何冊か読んだことがありますが
大塚さんのが専門学校で教えたことが中心の結構実践的な実用書的だったのに対し、
沖方さんのは「自作品のできるまで」って感じです。
「マルドゥック・スクランブル」や「カオスレギオン」、そして「蒼穹のファフナー」の出来るまでが最初から最後まで楽しめます。
すいません、呼んだことがあるのが「ファフナー」だけでほんとすいません。

マルドゥック・スクランブルやカオスレギオンは兎に角
ファフナーはアニメの内容ほぼ全てのネタバレを含むため
今から「ファフナー」を読みたいネタバレ嫌派の方は
アニメと小説を全部見てから読むことをお奨めします。
そして多分全部見てからのほうが楽しめると思います。

タイトルはハウツーものっぽいですが、ご本人の味がでた文章は
普通に読んでいて面白いし、エッセーや読み物として普通にいけます。
イメージ的にはイラスト系のHPにある「CG講座」の小説版
って考えればよいとおもいます。

小説家を目指す人だけでなく、ラノベの好きな方にまとめてオススメ!

TOP > レーベル別>その他レーベル作品
2005/04/18

世界で一番優しい機械〜SOFT MACHINE〜

オンライン書店ビーケーワン:世界で一番優しい機械世界で一番優しい機械

発売:2004.2
発行:スクウェア・エニックス
榊 一郎著
posted with 簡単リンクくん at 2006. 5.26
初めてスクエニのEXノベルズに手をつけてみました。
っていうのも、最大の理由は書いてる人が「捨てプリ」の榊一郎で、挿絵が水上カオリさんだったことに他なりませんが。

最初の暗い展開、物語に登場する暗い過去を持ったキャラクター達と相反して
ストーリー全体がもつ雰囲気はタイトルの通り暖かく、優しいものでした。
近未来物ということで、舞台になる病院の雰囲気がもっと近未来的な物だったらこうはならなかったんでしょうが
看護ロボットが兎型だったり、ナース服もレトロなものだったり、
更に挿絵の水上さんのイラストがその雰囲気を高めてくれていると思います。

全体に流れる雰囲気と違い、ストーリー全体は物凄く重く、暗いです。
この辺をそう感じさせず、さらりと読ませてしまうところが榊さんの凄いところかな、なんて思ったり。
(「スクラップドプリンセス」もそんなところがあったような)

スクラップドプリンセスシリーズとの一番の相違点はやっぱり「強力な力を持った味方」が出てこない事のように思えます。
でも捨てプリシリーズでも結構「民間人の無力さ」みたいなのが出てくることが多いので
それが大きくクローズアップされてる感じが。
個人的にこの人のストーリーはかなり好きです。

で、まあそれはそれとして、一番気になったこと。
クロック・ワーカーズの設定、もろに「捨てプリ」の粛清使じゃん!!!
違うのは最後のクロック・ワーカーズの一言くらい?あれなかったらかなりそのまんまのような。