移転のお知らせ

このブログは2006年11月14日を持ちまして移転いたしました。
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カテゴリ内の記事一覧


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2006/08/21

ヒドラ 2

オンライン書店ビーケーワン:ヒドラ 2ヒドラ 2

発売:2006.8
発行:富士見書房
吉田 茄矢〔著〕

posted with 簡単リンクくん at 2006. 8.21
「いいかい。さよならってほっぺたひっぱたいて逃げてく女っていうのはな、本心じゃ引き止めてもらいたがってるんだよ。さみしさ胸に隠してるんだ。おまえも男ならわかるようになるんだよ」
「……さらに気色の悪い比喩を聞かされた気がするんですが、誰が女で、誰が男か、変換するのを俺の脳みそが激しく拒んでるんですが……」
すいませんやっぱりアラタとエイトが801に見えまs(強制終了)
カラー挿絵の最後のページが801と百合に見えるのは、昨日友人の家で
挿絵の中の人のアス●ラ同人読んじゃったのが悪いんだ…たぶん!!
っていうかおじさん!!おじさん公認ですかこいつらの仲は!!

…と、それはとにかく。
1巻ではイマイチな印象だったけど2巻を読んでみたら予想外に面白かったです。
やっぱり2巻まとめて読まないと駄目なつくりだったと思うのですよね。
というか、2巻の先に進ませようとする力は凄かったので、是非1つの読みきり作品として出してほしかった。
厚みからしても2冊纏めたページ数で全然可能だと思うのに。
今流行り?の2ヶ月連続刊行企画に踊らされて前後編という形になったのなら本当にもったいない気がするなあ…。

個人的にはやはりナカミチのキャラが非常に良かったです。
「悪役」というか「ヒール」なキャラで、主人公格4人よりも
美味しい所を持っていった気がします。
そしてナカミチの最期以上にキュンときたのが、エピローグでのエイトの行動。
自分がいなければ何も出来ないと思っていた相手が自分の思っていた以上に自分の意志を持っていて、逆に自分がどれだけその存在に救われていたか思い知らされる…という展開はある意味王道かもしれませんが好きです。
あと、村人達の優しさも最後の最後で身にしみました。
この2箇所では思わず涙しました。

なんかこの2人が美味しい所もっていきすぎで主人公である筈のアラタが
イマイチ印象に損ってないというのもどうかなー、と思うのですがアラタとハナに関してはやはり手放しで二人の行く末を祝ってはあげられないかなあ。
結局アラタはウミの変わりになっただけであって、行く末に待っているのは今回のような悲劇的な結末になるのではないかと。
アラタの行動も単なるボーイミーツガール的な熱血的精神から自然に出たものではなくて…とか考えるとちょっと空しい。
出来れば二人の結末がウミとハナのそれとは違った、幸せなものになればいいなと願わずにはいられません。

タイトルの件といいラストの展開といい詰め込みすぎて
少し説明不足な感も否めなかったけど、でも非常に面白い物語でした。
タイトルの意味はなんとなく判らなくもないんですが
ヒドラ自体を良く知らないので確証つかめません。
多少の薀蓄を入れていただいてでもちゃんと
タイトルの意味を明示してほしかったなあ…。

というわけで読むときは1巻2巻まとめて読むことを推奨です!!

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2006/07/19

ヒドラ1

オンライン書店ビーケーワン:ヒドラ 1ヒドラ 1

発売:2006.7
発行:富士見書房
吉田 茄矢〔著〕

posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.19
雪で閉ざされた山村にミステリアスな姉妹がやってきて、それを皮切りに謎の奇病が蔓延する…という話です。
なんか謎が1つも解けないまま次巻に続いてしまっているので、なんと言うか話が全く解決してないまま終わってるというか感想が書き辛い…。全体的に何も解決しないまま終わるというか、起承転結の承の中盤くらいで終わってしまった印象を受けるのですが、ミステリーの上下巻話ってこんなもん?

確かにこのくらい謎だらけのところで終わった方が次巻を買おうという気になるのかもしれないけどぶっちゃけ上下巻を1冊で出しても問題なかったんじゃあとか思ってしまう辺り、川上さんのシリーズ読みすぎで自分の厚さに対する感覚がおかしくなってるとかそういう方向なんでしょうか。

挿絵の人が正直あまり文庫の挿絵には向いていないのではないかなあというか、一枚絵では映えるんだけど「挿絵」という観点で見るとちょっと雰囲気が理解し辛いというか、顔漫画ならぬ顔挿絵だなあという感じでうーん、微妙。あと、これはモロに私だけの私見だと思うんですけどこの人が書いてる18禁女性向同人誌をつい最近友人宅で読んだ記憶があるので、なんかもうあの挿絵見ただけでそっちの印象になっちゃうっていうか…アラタとエイトがいつくっついちゃうのかヒヤヒヤだったとかそんなこと言えない。もろに女性向でカワイイ男の子受っぽい絵柄というのもあるんだろうけど…(S音さんの亜流的っぽい絵柄というか、ア●キラで恐ろしく良く見かける絵柄ですよn(強制終了))

ストーリーに関してはとりあえず次回待ちというか、もう少しストーリーが進んでくれないとなんともいえない感じ。雰囲気的には嫌いな方向ではないので、次巻も読んでみます。そして主人公よりもヒロイン二人よりも、ナカミチのキャラがインパクト強かった罠。ああいう壊れすぎなキャラは良い(笑)

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2006/06/21

さよなら、いもうと。

オンライン書店ビーケーワン:さよなら、いもうと。さよなら、いもうと。

発売:2006.6
発行:富士見書房
新井 輝〔著〕
posted with 簡単リンクくん at 2006. 6.21
妹属性眼鏡っ娘に目の無い人はもうたまらない話なのではないかと(笑)
しかし妹萌えなオカルトラブコメストーリーかと思わせておいて中身は実にリアルな青春の甘酸っぱさというかしょっぱさというかがでてて良い感じです。ほの暖かい作品の雰囲気に挿絵がしっかりマッチして、ちょっと切ないんだけど読み終わったあとちょっと暖かい気持ちになれます。

ベタベタな目に見える家族愛は無いんだけど、目に見えない家族の愛情が凄く良いです。主人公も母親もどれだけ妹の事を大切に思っていたか伝わってきます。
あとテツマルが激しく美味しいキャラです。
クラスメイト達の心遣いや、会話のかけあい(笑)も好き。
最後のちょっとほろ苦い終わり方も好みでした。

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2006/06/06

タクティカル・ジャッジメント 逆転のトリック・スター!

オンライン書店ビーケーワン:タクティカル・ジャッジメントタクティカル・ジャッジメント

発売:2003.1
発行:富士見書房
師走 トオル〔著〕
posted with 簡単リンクくん at 2006. 6. 6
人気法廷ゲーム「逆転裁判」に毒味を与えて小説にしたような印象。
後半のどうにもならない状態からの逆転劇はまさに逆転裁判をそのまま文章にしたような感じでテンポも良く、面白かったです。

普通の推理モノ小説のように犯人探しがメインではなく、“無罪を勝ち取る”ということが主目的というだけでこんなに印象変わるんだなあ。
また、陪審員制度や予備審問を導入した近未来日本の法廷が舞台という設定なので法廷の空気を自分達に向けることもポイント。
法律の穴を縫ったスレスレの切り抜けなどは手に汗握りつつ見守ってしまいました。近所のバアチャンだの友人だのが次々弁護するところとか最高w
あと探偵の影野氏とか、あの年でバリバリの共産主義者な皐月がなかなか良い味出してます(笑)

この陪審員の制度は現在日本でも「裁判員制度」が施行されるのされないので話題になってますが、そのへんのメリット・デメリットも結構判りやすく解説されていたのでこれを機会に手を出してみては?

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2006/05/26

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

オンライン書店ビーケーワン:砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

発売:2004.11
発行:富士見書房
桜庭 一樹〔著〕
posted with 簡単リンクくん at 2006. 5.26
ちょっと暗い家庭環境を抱えたちょっと冷めた女の子(?)とだいぶおかしい家庭環境を抱えただいぶおかしい女の子(!)という、「推定少女」や「少女には向かない職業」と同じ系統の話。最初にバッドエンディングを提示してあって、その経過を追っていくという形。

「少女には〜」とは違って、大人達がいい味出してる。特に担任の先生と主人公の兄。特に担任はある意味「大人になった主人公はこういう人間になるのかもしれない」というのを象徴しているような。先生の最後の独白にはしんみりしました。大人にしても別に何もしていない訳ではなく、ただちょっと何もかもが遅かっただけというのが判っただけでも少しは救いに思える。メインキャラクターは死なないけど「少女には向かない職業」の方が現実に対して救いが無いまま終わってしまったなあという印象だったので、こちらの方が好きかも。

「どうやら心配してくれていたようだった。社交界には、優しさもあった」

砂糖菓子のような甘い現実逃避の世界から戻ってきてみたら、案外現実だって二人が思っていたほど苦くは無かったんだよ、と。エピローグを読むと「もう少し二人が“現実”に目を向けていたら、このような事にはならなかったのではないか」と思ったりして。

でもこの後味の悪さというか後味の寂しさが桜庭一樹という人の作品なんだろうなあ、と思う。

それはそれとして、Mに目覚めてしまったクラスメイトの今後が心配です(笑)

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2005/12/27

かりん 増血記

4829162287かりん 増血記〈1〉
甲斐 透 影崎 由那
富士見書房 2003-12

by G-Tools
ぶっちゃけこの小説が何故富士見「ミステリー」文庫から出てるのか解らない。

漫画版の絵柄の可愛さにひかれて小説版買ったんですが、小説がオリジナルかと思ったら実は漫画版がオリジナルだったのね^^;

吸血鬼ならぬ、増えてしまった血を与える「増血鬼」という設定にまず笑いました。増血できないと鼻血が出てしまうという設定にも大爆笑。ただ、それ以外の内容は典型的「萌え狙い」な作風で、個人的にはあんまり好きくなかったなあ・・。ここまでふっとんだ設定だったらもっとこう、バリバリギャグな作品かと思ったのですよ。

ストーリーの内容はタイプの違う男の子2人にヒロインが取り合われるという、ありがちなラブコメ。ラブコメ好きさんには楽しめることでしょう。個人的には雨水君の方がタイプです。というか十文字のようなタイプって側にいたら迷惑だよなあ(失礼)

最後から3番目の挿絵が恥ずかしすぎてバスの中で慌てて本を閉じる羽目になりました。
なんというか、全く原作を読もうという気にはならなかったので「漫画が主体のノベライズ」としてはどうなんだろう。ただ「かりん」の方向性が私とあわなかっただけかもしれない。実際漫画版は非常に売れているようなので、実際は面白いのかもしれないけど小説版のイメージが悪くて手をつける気にならないんだよなあ…設定自体は面白そうだったのでひょっとしたら小説版で損してるような気がする。

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2005/04/24

フォルマント・ブルー カラっぽの僕に、君はうたう。

4829162872カラっぽの僕に、君はうたう。―フォルマント・ブルー
木ノ歌 詠
富士見書房 2005-01

by G-Tools
もうすぐ死んでしまう主人公と、「シンセサイザーの」女の子が、音楽を通して心を触れ合うといった話?
オーソドックスなギャルゲ…もといラブコメ展開にSFやファンタジー要素が加わった感じです。

「インフィニティ・ゼロ」じゃないですが全体的に泣かせ系のギャルゲーっぽい印象が
どうにも残ってしまうのが難点といえば難点かなあ。死ぬのはヒロインじゃないけど。
良くも悪くも鍵系好きな方はきっと感動できる小説だと思う(笑)

それとは別に、凄く音楽に関するマニアックなネタが多数登場します。
ヒロインがシンセサイザーであるというのもあるんですが…クラシックや現代の音楽にいたるまで。
ただ、読んでいて気になるようなうっとおしい解説とかはなかったので。
二人で音楽を作るシーンなんかは「ああ、こうやって最近の曲って作ってるんだ〜」と単純に感心。

全体的に感動系のお話で履歴も無い「からっぽ」の主人公が
電気仕掛けの歌姫であるヒロインと行動を共にする事によって感化しあい、
お互い少しずつよいほうに変わっていくという辺りは結構みもの。
最後のコンサートのシーンではかなり涙がこぼれてきました。
ガルバとかゲネラルパウゼとか、機械達の動きが凄く切なくて、凄くよかった。
しかし、最後で主人公生き返っちゃったのはちょっとご都合主義っぽい感じがしました。

惜しむらくは、正直悪役の扱いがすこぶるよろしくない事。
せっかく「別に悪い人じゃないんだよ」というような描写が幾つも出てきて
後半では結構ヒロインを助けるような役回りを演じるというのに
最後は「逮捕されたよ」で終わりかよ!!ってのが…。
彼の行った悪事が許されざる事は明らかなのですが、
こういうオチをつけるなら最後まで「悪い奴」で押し通しちゃって欲しかったなと思います。
ってか吾郷はとにかくゲネラルパウゼどうなったのー!?(叫)

前半でちょっと中だるみっぽい部分がありますが(専門的な話題が続く為)
後半はテンポもよく一気に読み進む事が出来ました。全体的には面白かった。

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2005/04/18

しずるさんと偏屈な死者たち

オンライン書店ビーケーワン:しずるさんと偏屈な死者たちしずるさんと偏屈な死者たち

発売:2003.6
発行:富士見書房
上遠野 浩平〔著〕
posted with 簡単リンクくん at 2006. 5.25
椋本さんの挿絵につられて買ったらブギーポップの人の本でした(笑)
なんかしずるさんの設定自体が「ブギーポップ」ホーリィ&ゴーストに出てくるスリムシェイプの設定に
檄似だったので「パクリ!?」とか思ってたらパクリもへったくれもなかったという…(著者名確認しろよ)

とある病気で病室から出られない「しずるさん」が、主人公が集めてきた週刊誌の資料や事件のあらましのみで
どんどん事件を推理して解決してしまう、というのが基本的な粗筋。
主人公は結構推理するよりもしずるさんの推理にふんふん頷いてるだけっぽいキャラなのですが、
しずるさんの為に色々と事件の情報収集の為に奔走していく姿がなんだか意地らしくて可愛らしいです。

しずるさんは前向きな主人公に対して非常に後ろ向きな人(不治の病?だから仕方ないんだけど)なんで
ちょっと個人的にはもうちょい明るくなってくれんか、とかおもいますけど。
でも彼女のおっとりした空気が作品自体が暗くなるのを中和している感じで、バランスは取れてますよね。
しずるさんの病気、不思議な病院の謎など色々と謎っぽいのは残っているので続刊が出るんだと思うんですが。
密かに楽しみでしょうがありませんv

間に挟まってる書き下ろしの小話もほのぼのしていて可愛かった。
ただ、ミステリーの内容としては結構グロい感じなので苦手な人は注意したほうが良いかもしれません。
最初の話とか想像しただけでかなり気持ち悪い感じだったので。